she&sea 84
そうして、時折ちくちくとアサードにからかわれつつも一週間ほどが穏やかに経過した。
正直、こんなのんびりと航海していていいのかと悩まなくもなかったが、今は海上をひたすら進む以外にすべがないのも事実だった。海の広大さが恨めしくてならない。天候が崩れずに保っているのは喜ぶべきことだろう。
理由はよく分からんが、アサードは甲板の揺り椅子がいたくお気に召したようで、休憩時にはよくそこに座っていた。不思議なことに、日が経過するにつれ船員たちの態度が軟化しアサードを慕うような空気が生まれている。確かにアサードは振る舞いが魅力的で、容姿もまた秀でているから、船員たちが受け入れ始めるのも分かる。
ついでに、アサードの足元に陣取っている笹良に対してもなんとなく、この娘はこういう奇妙な生物だといった、微妙に諦観を含んでいるような嬉しくない認識を持ち初めているらしかった。実に失敬だが、揺り椅子の元で丸まりつつうとうとしていると、たまーに年配の船員が近寄ってきてちょっとした食べ物を渡してくれるのだ。餌付けか?
ともかく、船員たちのあいだで軽い喧嘩がある以外は、何事もなさすぎて焦れてしまうような温和な日々が過ぎていった。
まったくいつのまにか、潮風と海の青さに怖じ気づかなくなるどころか、ごく当然の景色と感じている自分がいた。
青い輝きを見せてゆらゆら揺れる海面はとても綺麗だ。時折映る魚影に微笑が漏れる。波しぶきが船体をぱしゃんと叩く。白い雲が流れ、遠くに消えていく。見るもの、どれもが心にすっと馴染んで自分の一部と化す。
水平線の果てまですべて自分のもの! といった根拠のない、それでいて誇らしげな独占欲まで抱き始めていた。もしかするとこの世界の海賊たちも、今の笹良と似たような面映い気持ちで航海を続けているのかもしれなかった。だからちょっとだけ、陸の者に海を渡したくないという海賊たちの思いが分かった。
●●●●●
変化が見えたのは、そろそろ目的地に到着してもいいんじゃないかという頃だった。
すいすいと躊躇いなく順調に波の上を滑っていたジェルドたちの船が、ここへきて少しずつ速度を落とし始めているのに気づいたのだ。
「何だ?」
一番最初に気づいたアサードが船のふちに手をかけ、目をすがめてジェルドたちの海賊船を注視した。笹良も横に並び、自分の手を庇代わりに掲げて、帆を膨らませている海賊船を見つめた。
ん? 向こうの船に立つ誰かが、こっちに旗を振っているような。単純に、やっほー、という感じの気軽な振り方ではなく、なんらかの合図のような気がする。
突然、アサードが舌打ちして顔色を変えた。
「な、何?」
狼狽える笹良に取り合わず、アサードは腰ベルトにさしていた一眼の望遠鏡を手に取り、周囲の様子を確認し始めた。笹良も視線を巡らせてみたけれど、少なくとも視認できる範囲では海上に変化は見られない。
何事なのだ!
「どうした、なぜあいつらは進路を変えた」
異変を察したらしきこの船の船長がどたどたと早足で近づいてきて、アサードに詰め寄った。目印がないために船が航路を変えていたことに笹良はまったく気づかなかった。
「――ダグの船が襲撃されているそうだ」
アサードは望遠鏡をのぞいたまま、硬い口調で素早く返答した。
ダグの船が!?
ジェルドの船から送られた旗の合図、襲撃を伝えていたのか。
「なんだと? 海上騎士団か?」
「いや、違うな。襲撃しているのはハディの一派らしい。だがダグのところには他の海賊も詰めている。そいつらとハディの船が競り合いの最中のようだ。だが――」
アサードが望遠鏡をしまい、ふちから身を乗り出して前方を凝視していた船長に告げた。
「あいつらは海路を変えろと合図した。従った方がいい」
「ハディの野郎にやられっぱなしで、逃げろというのか」
「おそらくはダグのもとにいる王も移動を始めているはずだ」
アサードの推測に、船長が鼻を鳴らし見下すような笑いを作った。
「ずいぶん女々しい判断じゃねえか。王とも呼ばれる者が臆病風に吹かれて格下のハディに背を向けたか」
な、なんだとぅ!
ガルシアがそうするなら、絶対に何か事情があるはずだ!
と、笹良が船長に噛みつく前に、アサードが厳しい顔のまま首を振った。
「矜持の問題ではない。ダグの船の襲撃は海上騎士団が到着するまでの時間稼ぎだろう。だからこそ、ここで勝敗にこだわるのは愚というものだ」
「何をちんたらやっているんだ、ダグは。騎士団の取り締まりを考えていなかったのか」
「念頭にはあったはずだ。第一、この海路も私が前に辿ったものと違っている。おそらくはダグと関わりの深い者のみが知る緊急の停泊海域に向かっていた。その上で襲撃されている。ダグの晶船が辿る全航路が騎士団に漏れているのだ」
「くそったれめ、ハディがばらしやがったのか」
「いや、新参者のハディがそれほどダグに信頼されていたとは思えない――とにかく、この海域を抜けた方がいい。この時期に行動を起こしたのなら、騎士団は、我ら海界の者が確と協定を結ぶ前に殲滅するつもりだ」
思いがけない急展開に笹良は目を白黒させながらも、必死に考えた。
海上騎士団がいよいよ本腰を入れて大きく動き始めた。
そのきっかけはきっと、レッド――アサードたちの動向だ。こちらの思惑を先読みし、集結する海賊たちをたぶん一気に叩きのめすつもりなのだ。
騎士団は海賊の制圧に多分の自信を持っているに違いない。なぜなら、ハディやミマリザジークといった本来はこちら側に協力するはずの海賊たちを味方につけている。海上騎士団の総数は分からないけれど、どう考えても圧倒的に彼らの方が有利で、情報も多く握っているのだった。
これって、いくらガルシアでも全面戦争となったら負けちゃうんじゃないか!
だから今は逃げるしかないんだ。そうして、これまで同様、闇夜にひそむ獣のように海上を巡って、少しずつ敵を減らしていくという消極的な戦法しか基本的にはできない。だってガルシアたち海賊には、陸がないんだもの。点在する小さな島だけが海賊の拠り所で、圧力をかけてくる陸の者から海を守るためには巡り続けるしか方法がない。でも、追い払っても追い払っても、陸の者は海に乗り込んでくる。海がもたらす利を、彼らは根こそぎ奪う気だ。
陸という確かな拠点を持つ海上騎士団の方が装備や数の面からいっても断然上に違いなかった。
海の粛清が本当に始まってしまう。
――これまで海賊は、ただ陸の者たちに見逃されていただけだと思い知った。
●●●●●
快晴だというのに、突如として霧がかかり始めた。
「何だ、この海域は」
霧に視野を奪われて船影のみ辛うじて掴めるだけとなったジェルドたちのあとをおいながら進んでいた時、アサードが呟いた。
笹良は唖然と宙に手を伸ばした。
これ、この霧は。
「――ガルシアの霧だ」
無意識に告げた笹良に、アサードが目を向けた。
自然発生した霧じゃない。ガルシアが水の力で、敵側から目をくらますためにこの霧を生み出しているんだ!
「どういうことだ、お嬢さん」
アサードが腕を伸ばし、笹良の肩を掴んだ。
「大丈夫、この霧の中を進んでいい」
耳が痛くなるほどどきどきしている。気持ちの隅に漠然とした焦れったさがあり、説明を求めるアサードに丁寧な答えを返せなかった。
ガルシアは何を考えているのだろう。本当にただ逃げるつもりなのか。だってガルシアは気づいていたんじゃないだろうか、ダグの船が襲撃されるってこと。ならなぜ、分かっていたのにとどまっていたのか。
戦うつもりだった?
ハディが時間稼ぎのためダグの船を襲ったように、それを合図としてガルシアも動いた。だったらこの霧は、何かを動かすための時間稼ぎなんだろうか。本格的に行動し始めた海上騎士団との争いは、陸側が海の支配を諦めない限りどんなに逃げてもいずれ避けられなくなる。ならば、向こうが確実に手を読む前にこっちも動いた方がまだ勝利する見込みはあるはずだ。
ふと、気づいたことがある。ガルシア、水の力、復活したのか。
でも生け贄となるはずの笹良は生きている。カヒルが見逃してくれたことを、ガルシアはまだ知らないはずだ。なのに、こうして力を使っている。完全には戻っていないのではないか。
もし戦うつもりであったのなら、これって大きな誤算にならないだろうか。
青ざめてしまった。笹良が足を引っ張っているんじゃないか!
●●●●●
たぶん、不運だったのだと思う。
おそらくは偵察のために少数で動いていたのだろう敵側の海賊船と霧の中で鉢合わせしてしまったのだ。やはり海賊の動向は同業の海賊が掴んでしまうものらしい。出現した海賊船は、争いの地点から離れて逃走する船があると予想し、先の海域に回り込んでいたのではないか。そういう細かな利点を考えて陸の者は、海賊の一部を味方にひき込んだのだ。何せ海は広い。その上に浮かぶ海賊船など空から見れば、小さな小さな点にすぎないだろう。だからこそ海賊のルートを掌握することは勝敗の行方を決定づけるほどに重要なのだ。
それに、海賊船と言ってもその船は、技術を持つ陸で造船された確かなものだから、こっちとは推進力からして違う。
「来るぞ!」
船長が叫んだ。
その直後、轟音が弾けた。空気までが振動し、全身に鳥肌が立つ。高波に襲われたかのごとくに船が大きく揺れ、立っていられず甲板に倒れた時、木屑が雨のように降ってきた。蒼白になりながら見上げれば、帆柱の一部が抉られ、破れた帆布が垂れ下がっていた。
武器具の準備をして船内を駆け回っていた船員たちも船体が受けた衝撃に耐えきれず、顔を庇うようして甲板に伏せている。
「砲弾だ!」
大陸の技術を詰め込んだ敵側の海賊船が、撃ってきたのだ。つまり射程距離内にまで、敵側が接近している。
どどどうしよう、嘘でしょ、島でも充分苦しい思いをしたのにこんな、逃げ場のない海上で戦いが始まるのか! 船が破壊されたらもう一巻の終わりじゃないか。
「船内に行ってろ!」
忘我の状態で硬直していた笹良の腕を、いち早く身を起こして駆け寄ってきたアサードが掴み、怒鳴った。
船内って、でも!
甲板上では次々と立ち上がった船員達が鬼気迫る勢いで行き来している。帆柱に打撃はあったが、それでもまだ十分船は機能していた。狼狽えて怯えている場合ではないのだ。それが分かっても、すぐには行動を起こせなかった。
まだ怪我人は出ていないけれど、でもこのままでは――
「お嬢さん、薬師のもとに行け。お前は海賊の女神だってな?」
震え、言葉を失っている笹良に、アサードが強さの滲む笑みを見せ、おどけた口調で言った。
はっとした。そうなのだ、こんなところでうずくまって嘆いているんじゃなく、怪我人が出たときのために色々と薬師の手伝いをした方がずっといい。
笹良は頷き、よろめく足を叱り飛ばして、昇降口に向かった。
砲弾を受けた回数は三度だった。
船が幾度も、転覆するんじゃないかってくらいに揺れた。
そして、低い天井の上では、大勢の人間が走り回り激しく争う音が響いている。たぶん、敵側の人間に乗り込まれ、剣を交えているのだ。そんな時間がまるで永遠のように続いていた。
どのくらい時間が経過したのか、わからなかった。
笹良は泣きたい思いをこらえながら、血塗れで寝台に横たわる船員の太腿を布できつく縛った。砲弾の犠牲となり、膝から下を切断しなければならなかった。自分の手も服も、血塗れだった。付着する赤い血が乾く間もなく、次の手当てに走らなければならない。棚の中にある清潔な布を取ろうとして、爪先が何かに引っかかり、危うく転びかけた。慌てて体勢を立て直し、足元を見れば、そこには小汚い小振りの盥があって、中に血塗れの衣服の一部と刃の欠片が捨てられていた。ああ、さっき手当てした船員の衣服の切れはしだ、と笹良は理解した。
ゆっくりと見回すと、薄暗く狭い船内は、船員たちの苦痛を含んだ熱い息と生臭い血の匂いが充満しており、様々な物が散乱していた。床にはくっきりと、血の足跡がいくつもついている。壁掛け式の蝋燭の灯りが頼りなく揺れていて、ますます不吉な様相を見せている。
呻き声と、天井から響く争いの音が絡み合う。必要最低限の手当てを受けて再び戦いに戻る船員の顔を一瞬捉えた。汗に濡れ、乱れた髪を頬にはり付けた、余裕のない獣のような顔だ。だけどその見開かれた目は、負けるものかという強固な意志と闘争心に燃え、ぎらぎらと鋭い輝きを宿していた。男という性が持つ本能をむき出しにした狂暴な表情。怖いけれど、逞しい。そんなふうに思えるのに、どうしても安心感が芽生えない。
だって、どんなに強い人でも死んでしまう可能性を持っているのが、戦争というものだ。数分前まで元気だった人が、ぷつりと糸が切れたかのように動かなくなる。そういう極限的な展開を、笹良は既にスゥナ島で直視している。
どうしよう、どうしよう。船が沈められてしまったら。皆、死んじゃったらどうしよう。
もう最近、こんな恐ろしい思いばっかりだ。
小刻みに震える指をぎゅっと握ったあと、笹良は床の盥をまたぎ、棚に近づいて清潔な布を取った。
新たな怪我人が狭い船室に入ってきて、がくりと膝をつく。その人の腕を取り、空いたばかりの寝台に誘導した時だった。
船を脅かしていた砲弾がどうしてか、遠くから聞こえた。敵側が撃ち損なったのだろうか。もしそうなら喜ぶべきことなのだろうけれど、不可思議な話、発砲音の地点がもっと遠いように思えた。
今まさに怪我人の足を切断しようとしていた薬師が顔を上げ、眉をひそめた。というのも、その発砲音の直後、天井上で暴れまくっていた海賊達の動きが一瞬示し合わせたようにぴたりと静まったためだ。
「止んだ」
「……え?」
何がやんだのだろう。
怪訝に思った瞬間、静止していた天井上の音が、わあっと突然膨らんだ。なんだ一体!
「嬢ちゃん、上を見てこい」
薬師が笹良に視線を向け、顎をしゃくった。
笹良は知らず知らずのうちに浮かんでいた涙を拭って、ぶんぶんと頷いたあと、呻き声の満ちる船室から飛び出した。
予想外に、荒れまくっている甲板には苦痛よりも多く、歓声の声が広がっていた。
な、何が起きたのだ!
笹良はぽかんとしつつ、嵐が通過したあとのような状態になっている甲板を見回して、ぎょっとした。随分近くに敵船がとまっていて――だけどどうしてなのか、三度の砲撃を受けたこの船よりもぼろぼろになっていた。帆柱はまっぷたつに折れて船のふちから飛び出していたし、帆綱も出来損ないのあやとりみたいに帆布に絡まっていて、物悲しさを感じるほどに悲惨な状態だ。船体の一部も大きく破損していた。
形勢が逆転している?
「あっ」
理由はすぐに分かった。
ジェルドたちの船も近くにとまっていて、何本ものロープが敵船に渡っていた。ついでにいえばこっちの船にも敵側からロープをたくさん渡されていたが。
白い霧の中、味方も敵も入り乱れ、あっちこっちの船上で踊る海賊達。違う、踊っているんじゃなくて、大きな剣を振り回し敵を屠っている。
やばいじゃん、笹良、身を守る道具の一つも持っていないのに、襲われたら抵抗できない。
早く隠れるとか逃げるとかしないといけない。
でも。
「あ、あ」
笹良は茫然と、その場に崩れ落ちる勢いで膝をついた。
もうほとんど決着がついているような戦局だった。それもそのはず、こっちの船を沈没させようとしていた敵船は、逆にジェルドたちの攻撃を受けて壊滅状態まで追い込まれているのだ。
ああ戻ってきてくれた、先を進んでいたジェルドたちが救援に駆けつけてくれた。よかったと安堵する場面なのに、どうしても視線が別の場所に固定されてしまう。いや本当、呑気に喜んでいる場合じゃない、すぐ近くで敵と味方が戦っているし、なんか折れた剣先がこっちの足元に飛んできたし。怒号、絶叫、断末魔、なんでもござれな危険極まりない状況なのだ。
だけど動けない。周囲の激しい争いが、目に入らない。
だって、もう、どうしようもないから。
信じられない、夢みたい!
「嘘」
喉の奥で呻いた。
あの船。
白い霧の中にちらちら映る、慣れ親しんだ、憎くも愛しい黒いデカ海賊船。
あれって!
「ふ」
かあっと喉の奥も目の奥も鼻の奥も熱くなる。心が沸騰して、身体ごと蒸発してしまうんじゃないかと思った。
デカ海賊船から視線をはぎ取り、敵船の方へと巡らせる。
何人かが戦っていた。それを見た。かちっと、その戦う人に焦点が定まる。迷いも慈悲もない正確な剣さばきはお見事としかいいようがなかった。
笹良は混乱を静めるために、ぎゅうっと両手で自分の髪の毛を握った。それでも胸の底からわき上がる巨大な感情を抑制できなかった。すっごい、血色をした残酷な景色の中でこんなに我が儘な歓喜が生まれる。見境のない喜びに、身体がマジで破裂しそうだった。髪の先まで震えそう。
駄目だ、泣きたくない。ただでさえ霧がかかっているのに、泣いたら視界が歪んでもっと見えなくなる。
だけどどうして、泣かずにいられるだろうか!
乙女なら、思うがままに泣いちまえ! って場面だきっとこれ。
「う、うあ……!」
笹良は立ち上がって、両手を伸ばしながら一目散にそっちへ走った。
船の手すりに引っかかっていた湿っぽいロープを掴み、いつもだったら絶対にやらないであろう大胆な真似をする。そう、えいっと手すりの上に立ち、勢いつけて、ターザンみたいに敵側の船に移動して。
ロープに縋って宙を渡る間に恐怖も苦痛も悲しみも全部掻き消え、ただ映るのはその人の姿だけだった。
「――ガルシアぁ!」
敵船の上でこっちに背を向けながら敵の一人をばっさり無情に切り裂いた青い髪の海賊王が、振り向いた。
ほら、その月を抱く不思議な目に、ダントツで心を撃ち抜かれてしまう。
やんなるくらい好きだと思った瞬間、ついロープから手を離してしまった。
敵側の甲板に、無惨にぼてりと落ちる直前、目の前で深い赤の長衣が翻り、そして笹良を包む。
血の匂いを一瞬遮る、エキゾチックな甘い香り。
「ササラ?」
ああ死にそう。
(小説トップ)(she&seaトップ)(次)(戻)